犬の表面的に見える症状とその対策方法をご紹介しています

これって病気なの?犬の表面的に見える症状とその対策方法

小さな変化に気づいてあげること

ペットは大切な家族の一員です。できるだけ健康で1日でも長く一緒に暮らしたいと飼い主さんはみな願っていると思います。そのためには毎日たくさんスキンシップをとり、小さな変化にも気づいてあげることがとても大切です。犬は体調の変化や不快さを訴えることができません。

辛い毎日を過ごしていることに気づかず、知らず知らずのうちに悪化させてしまわないよう、飼い主である私たちが毎日しっかり注意して、対策を立てていきたいものです。

抜け毛

犬の毛が抜けるのにはいくつかの理由があります。犬種によっては明確な換毛期があり、年に2回大量に毛が抜けることがあります。それ以外にも毛周期と呼ばれるサイクルで犬の毛は少しずつ生え換わっているため、抜け毛が出るのは当然のことです。

しかし換毛期でもなく、毛周期にも関係なく毛が大量に抜ける、部分的に毛が抜けている、という場合は皮膚病の恐れがあります。たいていの場合はかゆみを伴うので、毛が抜けていることに気づいたら、毛をなめたりかいたりしていないかどうか、また皮膚の状態にも注意してみましょう。

涙やけ

涙やけや目やにが生じる原因の1つに、ドッグフードに含まれているタンパク質や添加物があります。タンパク質によってアレルギー症状を起こしたり、添加物が蓄積されて涙の成分に混入したりすることで、涙やけを引き起こしていることもあるのです。

また、余分な涙を目から鼻に流すための鼻涙管が狭くなったり詰まったりしてしまう鼻涙管狭窄や、まつげが逆向きに生えて角膜や結膜を刺激してしまう眼瞼内反症も、涙の量を増やし、目やにを発生させる原因として考えられます。

体臭

犬はもともと犬特有のフェロモンを分泌しているため、独特の臭いを放っています。しかしそれだけでなく、食べ物や肛門腺にたまった分泌物が原因で、ひどい体臭や口臭を放ってしまっていることもあります。

また、体臭が変わったり強くなったりしたときは、皮膚病を発症しているサインかもしれません。脂漏症や糸状菌症、膿皮症などの皮膚病は、病変部の毛が抜けて皮膚が炎症を起こし、ひどくなると膿が出たり出血したりするため、異臭を放つ場合も多く見られます。

かゆそうな素振り

犬が体をかいているときは皮膚病にかかっている場合が多く、皮膚病は外的と内的の2つの要因によって起こります。たいていはかゆみだけでなく脱毛を引き起こし、かゆがっている皮膚も炎症を起こすなど異常が現れていることが多いため、よくチェックすればかゆみの原因となっている病変部をつきとめることができます。

また、皮膚病にはそれぞれ症状が出やすい部位があるため、かゆがっている部位によって皮膚病の種類をある程度判別することも可能です。部位が特定できたら、その周辺の皮膚の様子にも注意してみましょう。

毛並み

毛並みや毛艶には実は多くのサインが隠されています。毛並みや毛艶が良くない犬は、ホルモン分泌に異常があったり、体内時計が狂ったりしている場合もあれば、皮膚病、内臓疾患にかかっている場合もあります。いずれにしても、毛並みや毛艶の悪さは何らかの不具合が起きているという知らせなのです。

シャンプーやブラッシングを適切な頻度で行うことで、毛並み環境を美しく保つことができるだけでなく、異常にいち早く気づくこともできます。また、濡れた被毛を乾かさずに放置しておくことで皮膚病の発生や悪化を招くこともあるので注意が必要です。

くしゃみ

愛犬がたまにするくしゃみはかわいいな、なんて思えてそれほど気にならないかもしれません。

くしゃみは鼻に異物が入って鼻の粘膜が刺激されたときに、その異物を外に出すための生理的な現象です。部屋のお掃除が終わった後にほこりを吸い込んだり、お散歩中に砂などを吸い込んで出るくしゃみは人間と同じで特に気にする必要はありません。また刺激臭であるタバコ、香水、殺虫剤、アルコールのニオイなどでもくしゃみをすることがあります。

鼻水

犬の鼻は湿っている程度に濡れている状態が健康の印です。 しかし濡れているとはいっても鼻水がだらだらと垂れている場合は注意が必要です。こうした鼻水はハウスダストなどのホコリやタバコが原因で出ている場合があります。他にも鼻の中に例えば植物の種などの異物がくっついて出ている場合もあります。このような場合は部屋を掃除をしたり、鼻の中の異物を取り除いたりして(奥に入って取れない場合は無理に取らずに病院へ)、少し様子を見ても治らないようであれば病院で診てもらいましょう。

舌の色

犬の舌の色が「白い」とは文字どおり白っぽい場合と普段のピンク色よりも色が薄い場合をいいます。この場合に考えられるのが貧血です。

貧血は血液が少なくなることが原因で起こります。ケガで大量に出血した場合に貧血になるのはわかりますよね。しかし血液中の赤血球がなんらかの原因で破壊されて貧血になることがあり、その場合は出血のように外からは見えないので注意が必要となるのです。

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