犬のくしゃみ！その原因や症状から病気を考えると

病気が疑われるくしゃみの特徴

愛犬がたまにするくしゃみはかわいいな、なんて思えてそれほど気にならないかもしれません。

くしゃみは鼻に異物が入って鼻の粘膜が刺激されたときに、その異物を外に出すための生理的な現象です。部屋のお掃除が終わった後にほこりを吸い込んだり、お散歩中に砂などを吸い込んで出るくしゃみは人間と同じで特に気にする必要はありません。また刺激臭であるタバコ、香水、殺虫剤、アルコールのニオイなどでもくしゃみをすることがあります。

しかしこうした状況ではないときに、

逆くしゃみ（発作性呼吸）ってなに？

犬のくしゃみには「逆くしゃみ（発作性呼吸）」と言われる特徴的なくしゃみがあります。この逆くしゃみは、名前の通りくしゃみとは逆に鼻と口から空気を一気に吸込む、発作性呼吸です。 短頭種といわれる鼻が短いパグ、フレンチブルドッグや小型犬のチワワ、プードルなどに見られることが多いといわれ、豚の鳴き声みたいに鼻や喉からフガフガ、ガーというような音を出すので驚く人もいるかもしれません。数秒ですぐに治ることもあれば1分くらい続くこともあります。苦しそうに見えますが、症状が治ると何ごともなかったかのように元に戻ります。

この逆くしゃみ、原因はまだはっきりと解明されていないのです。ウィルス感染や異物の吸込み、アレルギーなどにより引き起こされる突発的なものだと考えられていますが、命にかかわるものではないとされていて、一生この症状を繰り返す犬もよくいます。症状が治まって何もなければ特に治療の必要はありません。

ただ別の症状を伴っていたり、意識を失うほどの発作になるようであれば一度病院で診てもらうことをおすすめします。

犬のくしゃみ対策

犬のくしゃみは、環境を見直すことである程度抑えることができます。まずは日頃の環境をよく観察してみてください。

たとえばこまめに部屋の掃除をすることでホコリを減らすことができます。特にゲージの中はダニなどの温床になりがちです。ほおっておくとくしゃみが慢性化することもあるので、おもちゃなどとともに清潔に保つようにしましょう。また特定の草や草花の花粉や種、土や砂でくしゃみを引き起こしていることも考えられます。こうした場合は散歩コースを変えるとおさまることもあります。あの場所の草むらに首を突っ込んでた日はよくくしゃみをするなとか、日頃の行動をよく見てみましょう。

そして犬は嗅覚が鋭いのでにおいに関してもくしゃみの原因になります。くしゃみが気になったらタバコを吸っている場合は空気清浄機を使い、香水はできるだけ控えましょう。

病院で診てもらった結果、くしゃみが特に病気と関係ないという場合でも、くしゃみや逆くしゃみ自体は犬にとっては体力を消耗するものです。こうしたくしゃみ対策は犬が健康的に過ごせる環境作りにもなるので、ぜひためしてみてください。